【ピアノ】体験レッスンの内容大公開!【5歳・6歳(年中/年長)】無料

こんにちは! 
池袋・渋谷で出張ピアノ個人レッスンをしている、ばんちゃんです。

 

ピアノの体験レッスンって、はじめが何をしたらいいのか迷いますよね。 

実は、私も体験レッスンの方法にめちゃめちゃ悩みました。ネットで探しても中々体験レッスンの内容を公開してくれている先生はいません…。

これから、5歳〜6歳児に向けた体験レッスンの方法を大公開します!体験レッスンに使うグッツや、教本(その中で何の曲を使うかも!)などをタイムテーブルに沿ってご紹介します。私は体験レッスンの方法がわかった事で、生徒を27人から54人に増やすことに成功しました

この記事を読めば、生徒が集まる体験レッスンの方法が無料でわかります。

  

体験レッスンの内容を大公開!(5歳・6歳児向け)

  

体験レッスン内容をタイムテーブルにして紹介します。
5歳・6歳児(年中・年長)を想定。30分間のプログラムです。

分数         内容
 0〜2  あいさつ・自己紹介
 2〜5  ピアノと触れ合いタイム
 5〜6  音あてゲーム
6〜9 指番号・良い姿勢・良い手の形
9〜11 音名並べ
11〜14 リズムをたたこう
14〜17 黒鍵2つ・3つわかるかな?
17〜19 ドを見つけよう(鍵盤上で)
19〜21 ドの形を覚えよう(読譜)
21〜25 ドだけで弾ける曲を弾いてみよう
25〜30 質問コーナー

 

この体験レッスンの内容は【型】の一つ。この【型】をもとに、生徒に合わせて色々変えています。

あなたの生徒さんが楽しめる体験レッスンが出来あがりますように!

 

第1印象を決める『あいさつ』と『自己紹介』

体験レッスンの一番始めは、ピアノを弾くことではなく『あいさつ』そして『自己紹介』。

 

  • どんな先生なのかな?
  • はじめてのピアノ、大丈夫かな…
  • どんなことをやるんだろう?

生徒様はもちろん、保護者の方も緊張して体験レッスンに来ています。
第1印象で、30分間の体験レッスンの雰囲気が決まります!
これらの点に気をつけてあいさつや自己紹介をしましょう。

  • 笑顔で!(ヘラヘラはNG)
  • 生徒の目線に合わせる
  • 保護者の方への目配りも忘れずに

まずは笑顔を忘れずに。ただ気をつけたいのは、ヘラヘラしていると受け取られないこと。
特に若い先生は、笑顔がヘラヘラしていると受け取られがちです。自分の挨拶を動画に撮ってみるがオススメです!

また、生徒の目線に合わせることも重要
同じ目線で話すことで、子供は落ち着いて話を聞いてくれます。上から見下ろされると『怖い』と感じてしまいます。

 

体験レッスンがうまくいく方法→挨拶と自己紹介で第1印象を掴む!

   こんにちは!小さなピアニスト、ばんです*      この前の体験レッスンはうまくいったのに、今回はうまくいかなかった…。ってことありませんか?  実は、1年で…

 

まずはピアノというものに触ってみる

 挨拶と自己紹介が終わったら、ピアノに触る時間を最初に設けています。 

 

  • どんな音がするのかな
  • おっきいな〜触りたいな〜
  • ピアノの下はどうなっているの?

子供は珍しい大きな楽器に興味津々。早く触りたくてウズウズしています。
ピアノって面白い!と思ってもらえるよう、レッスンのはじめにピアノで沢山遊んでみましょう。 

動物なりきり競争

鍵盤の端から端まで触れる、動物なりきり競争。動物になりきって、鍵盤の端から端まで弾いてもらいます。

例えば、ゾウさんだったら重たく、ゆっくり大きな音で。うさぎさんだったらぴょんぴょん跳ねるようになど、時々生徒に特徴を聞きながら進めていきます。

ここで好きな動物を聞くと、人見知りなのかどうかなど、生徒の性格を知るきっかけになります。
右手でやってみよう!と指定すれば左右を理解しているかなどもわかっちゃいます。

動物なりきり競争でこんなところを見よう!

  1. コミュニケーション力
  2. 動物になりきれるか(表現力)
  3. 左右の理解度
  4. 音の高低の聞き分け
  5. 支持した動きができるか

私は最後に、ハムスターやチーターになって『どっちが早いか先生と競争しよう!』といって競争してみます。子供達は競争が大好きなので、とっても喜びますよ! 

  

高い・低い 音あてゲーム

次に、音あてゲームをします。ソルフェージュ(聴音)の要素です。
鍵盤競争で鍵盤の端から端まで弾いているとスムーズに移行できます。

例えば、高い方を弾いて見せて、「色んな音がしたね。こっち側はどんな音がする?」と聞きます。
生徒が音の高低や違いを理解しているかを確認できます。

  • 先生が弾く→生徒が口で答える(高い。小鳥さんの音。など)
  • 先生が高い低い言う→生徒が鍵盤で弾く
  • 先生が弾く→生徒が鍵盤で弾く

など、生徒の能力を見て出来そうな方法でやってみましょう。

 

指番号と姿勢・手の形はセットで

次は指番号。なんの教材を使うかにもよりますが、せっかく指番号を覚えたのに最初に使うのは1、2、3の指ばかり…と言うことばっかり。1の指ばかり使っていると、1の指が弾きやすい手の形・姿勢で弾いてしまいます。よく動く指、そして良い手の形で弾けるよう、指番号体操を取り入れながら教えています。

  1. 指番号を教える(手をなぞって書かせる・歌・見せるだけ)
  2. 指番号じゃんけんをする
  3. 良い姿勢・良い手の形教える
  4. 指番号体操をする

指番号の教え方

 指番号は年長さんならすぐに覚えられる子が多いですが、年中さんは難しい場合もあります。

その子の理解度をみて、指番号が書いてあるページを見せるだけにしたり、手をなぞり書きさせたり、歌が好きな子にはぴあのどりーむ1の指番号の歌を歌ったりさせています。

 

指番号じゃんけんをする

 指番号が覚えられたら、指番号じゃんけんをします。これは、藤原亜津子先生の動画を参考にしました。※生徒がすぐに指番号を理解できていたら飛ばしてOK

 

 

 一見楽しいゲームに見えますが、言われた指番号を聞き、理解して、その指を瞬時に出す。かなり頭を使うことをしているんですよ、と保護者の方にも説明しましょう。出すのが難しい指は始めに出さず、1や2の指など出しやすい指から出してあげましょう。

良い姿勢・良い手の形

 次の指番号体操に向けて、ここで良い姿勢と良い手の形を教えています。

 手の形は、ボールを使用したり、風船を膨らませるように教えたり…生徒の反応を見て、その子が一番上手にできた方法で言いつづけます。

 

指番号体操

 最後に指番号体操をします。これも先ほど紹介した藤原亜津子先生の物を参考にしました。動画では指番号積み木を使用していますが、数字を画用紙等に書いたカードで十分だと思います。 方法は、こちらです。

  1. カードをランダムに並べる(生徒にやってもらっても◎)
  2. 並べた順番の通りに指を動かす←正しい手の形・指のタッチポイントを意識
  3. 片手ができたら両手も挑戦

 よく動く指を育てるために、早いうちから5指を動かす準備をします。

 

音名並べ

 次に、7つの音名カードを並べます。文字が読めない子には絵付きのカードを使用すると良いです。

 体験レッスンではドレミファソラシの上行形しかやりませんが、どの音から始めてもスラスラいるようにします。音階の上下はもちろん、ドの音の一つ上、一つ下の音がすぐわかると、読譜力につながります。

 ここで音名を教えることで、次からの『ド』の音を教えるのにつながります。 

 

リズムを叩こう

 お勉強っぽいことが続き集中力も切れてくる、体験レッスン半ば。少し思考を変えてタンバリン等を使いリズム打ちをします。

 もちろん手で叩いても、机やピアノの蓋の上でも良いですよ。

黒鍵2つ、3つわかるかな?

 さて、ここからは『ド』の音だけの曲を弾くために、ドの音の探し方を教えていきます。

 ドを鍵盤上で探す教え方は、黒鍵を頼りに教えるのが一番多いのではないでしょうか。(他にわかりやすい方法があったら教えてください!笑)

  1. 鍵盤の黒いところは『黒鍵』ということを教える
  2. 黒鍵には2つのグループと3つのグループがあることを教える
  3. 2つのグループを見つけてもらう

このような手順で進めます。

私は2つ・3つのグループ分けするときに、滋賀県のやまもと音楽教室の先生が作成した、こんな可愛いグッツを使用しています。 

可愛いですよね!!生徒にも大好評です。 やまもと音楽教室のブログはこちら。レッスングッツの販売も行っていますよ!他にも可愛いグッツがたくさん…!

ドを見つけよう 

黒鍵がグループ分けできたら、いよいよドを見つけていきます。 『ピョンピョン』と言いながら、2つの黒鍵を右左と飛び跳ねて、ドの場所を弾かせています。

ばん
ばん

『2つの黒いお山(黒鍵)を飛び跳ねて、落ちたところがドだよ。』

と声かけしています。

 

 ピョンピョンしないでドを探せたらハナマルですね。

楽譜を読もう

 ドの音の場所が分かったら、ドの音を楽譜で見てみましょう。  

ここで読譜のことはざっくりとしか教えていません。

  • 真ん中のドの
  • 弾く場所
  • 右で弾くのか左で弾くのか

 真ん中のドは土星のような形でかなり特徴的なため、まずは形で教えます。おへそに一番近いところのドが真ん中のドだよ、と探してもらいましょう。ドの探し方を覚えていたら、うんと褒めてあげてくださいね。どちらの手で弾くかは、棒の向きか、上の段か下の段かで教えています。

  

曲を弾いてみる

 ドの場所・読み方ができたら、ついに曲を弾いてみましょう! 

 ここで弾く曲を選ぶポイント!

  • 簡単
  • 短い
  • 見やすい

 この3点です。『初めてなのにできた!』という喜びを感じてもらうためには、簡単で、短い曲、そして見やすい楽譜であることが大切です。 

 私は、年中年長にはぴあのどりーむ1の冒頭の曲を使用しています。なぜかというと、ぴあのどりーむはドだけの曲でも、右手だけの曲・左手だけの曲・両手の曲、と3パターンあるからです。他の教本だとドだけの曲は少ないですが、両手の曲も数曲あり、生徒のレベルに合わせてどんどん進めることができます。

 伴奏をつけてあげるとより豪華になるのでオススメです。両手がスラスラ弾けそうな子には、オルガンピアノの『どのおけいこ』でも良いと思います。講師用の伴奏がきらきら星になっていて、知っている曲を弾いているような気分になってくれます。生徒はもちろん、保護者の方も『初めてでもこんなに弾けるのね!』と喜んでもらえますよ!

 

質問コーナー

 レッスンの部分はここまでで、最後に保護者の方とお話しします。

 最初に必ず、生徒さんの良かった部分を褒めてあげましょう。ピアノの面でも、性格の面でもなんでも良いです。保護者の方は、自分の子供がピアノに向いているか、続けられるか不安に思っています。良い部分をたくさん見つけて、大丈夫だなと安心させましょう。

 また、質問コーナーはいつも多めに設けています。向いているかなどの生徒自身のことから、教材やピアノ購入のこと、教室の他の生徒のこと…話していると、次々に質問が出てきます。質問されそうな内容は、あらかじめ答えを考えておくとスムーズにお答えできます。 

 もし質問が少なくて、時間が余りそうだったら講師からのプレゼント演奏をしています!最近の人気は、パプリカ・アナと雪の女王・ドラえもんなどです。時代ですね…(笑)

まとめ

 以上、30分の体験レッスン内容でした。かなり細かく書きましたが、それぞれ方法をもっと詳しく書けそうなのでまた記事にします!

 これはあくまでも一例であり、一つの型です。私もこの通りスムーズにレッスンできることもあれば、全然進まない時もあります。あまりにも進まない場合は、歌を歌ったり体を動かしたり、ワークをしたり全く違うことをします。

 体験レッスンは様々な方法を試してみて、やっとたどり着きました。すぐに完璧な体験レッスンができる人の方が少ないので、試行錯誤しながら色々試してみましょう。

 これをもとに、自分らしい体験レッスンを考えてみてください♪

 

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