ピアノ教本の選び方【先生が使いやすいものは、生徒さんもわかりやすい!】
こんにちは!ピアニストのばんちゃんです。
ピアノ講師をやるにあたって最初にも、後にも悩むのが教本選び。
『生徒さんにあったもの』を選ぶのは大切ですが、先生は使いこなせているかどうかはまた別の話。
この記事では、先生にあった教本の選び方がわかります。
教本の選び方は2パターン
色々な講座や、先生のSNSなどを拝見していると先生によって教本の選び方は2パターンあることに気づきました。
教本の選び方2パターン
- 1種類の教本を使い込むエキスパート型
- 多種類の教本を使うオーダーメイド型
*これは私が勝手に呼称している呼び方です😂
私は❷のオーダーメイド型!
❶、❷どちらも良い方法です。大切なのは、どちらが自分に合うか。
1つずつ詳しく紹介するので、あなたにどちらが合いそうか探してみてください♩
1種類の教本を使い込むエキスパート型
1つ目はエキスパート型。
エキスパート型は、1つの教本を突き詰めて教えるほうがあっている方◎
- どんな生徒さんでも同じ教材を使う
- 教材の進む順番が決まっている
こんな教え方をしている先生をみたことはありませんか?
例えばバスティンを必ず使っているお教室などがわかりやすいかと思います。
1つのシリーズを使っていると、何回も同じ内容を教えていくことになるので、先生も回数を重ねるごとに教えやすくなっていきます。
メリットとデメリット
メリット | デメリット |
1つの教本に集中して研究できる | 生徒さんによっては合わない時も |
シリーズで使えるので進めやすい | 他教室から移動してきた場合対応しにくい |
教える内容が一貫している | 教わる内容に偏りが出る場合も |
1つのシリーズを使っているとシリーズ通して同じ言葉を使っていたり、パターンが同じなので生徒さんが混乱しにくいです。
例えば、バスティンでは2度のことを"おとなり"と言いますが、おとなり→2度に言い直す時もちゃんと書かれているので、スムーズに移行することができます。
突き詰めていけばどんな生徒さんにでも対応できますが、どうしても教本が合わない場合もあると思います。
プレリーディングや、曲調、挿絵など、好みでない場合は別の教本にしたり、そのような生徒さんにも楽しんでもらえるよな方法を考える必要があります。
また、どの年齢の生徒さんでも同じ教本で教えていく場合には、年齢に合わせて教え方を工夫していく力もつきます!
多種類の教本を使うオーダーメイド型
私もこっちのタイプ!
年齢や生徒さんに合わせて、1人1人にぴったりの教本を選んで使用します。
どんなタイプの生徒さんにも柔軟に対応することができ、進度を調節することも可能です。
指導の引き出しを増やしている最中の新米講師さんにもおすすめです。
メリットとデメリット
メリット | デメリット |
様々なタイプの生徒さんに対応できる | 多種類の教本を研究する必要がある |
進度を調整できる | 教本の組み合わせを工夫 |
生徒さんの好みに合わせられる | 先生側で教え方を一貫させなければいけない |
色々な教本を使うことの最大のメリットは、様々なタイプの生徒さんに対応しやすいことです。
年長さん向けの教本を3歳さんに教えるには相当な工夫が必要ですが、最初から3歳児さんもわかる内容の教本を選べば教えやすいですよね。
また、進度が調整できるのも大きなメリットです。
初めてオルガンピアノの本使った時一瞬で難しくなってビックリしたんですけど、同じ方いらっしゃいませんか?😂
色々な教本を使うオーダーメイド型だと、急に難しくなった部分を別の教本に進むことで補うことができます。
逆に簡単すぎた場合には、進度の早いものに移行するともできますよね。
色々な教本を使うということは多種類の教材を研究をする必要があります。
教本によって記号の説明が違うこともあるので、先生側で一貫してした説明を心がけます。
違うシリーズの教本に行く場合には、前の教本との内容や進度の確認をしながら選んだり、他教本の組み合わせも考えたりしなければならないので、
教えている瞬間は教えやすいですが、教えるための準備には時間がかかるのがデメリットになります。
まとめ
エキスパート型、オーダーメイド型、どちらが良い・悪いではなく、先生が生徒さんに教えやすい方法を知ることが重要です。
"生徒さんにあった方法"を考えるのはもちろんのことですが、教えにくい方法でわざわざ教える必要はありません。
生徒さんは教本の使い方を教わりにきているわけではありませんよね。
先生がぶれていては、生徒さんも不安に思ってしまいます。
レッスンを通して伝えたいものを忘れずに、あなただからできるレッスンを作っていきましょう♩