小3〜高学年にオススメのピアノ教本
こんにちは!ピアニスト・ピアノ講師のばんちゃんです。
1年生ぐらいまでの生徒さんはよく来るけど、3年生以上の生徒さんには何の教本を使えば良いの??
ピアノ講師をしていたら、1度は当たる壁ですよね!
小3以上とななると子供っぽいのは嫌だろうし、かといって大人のものは難しすぎるし…
今回はそんな難しい小3〜高学年に向けた教本を紹介します。
小3〜高学年にオススメのピアノ教本
早速ですが大きな生徒さんにオススメのピアノ教本はこちらです!
小3〜高学年にオススメのピアノ教本
- ピアノアドベンチャー 導入編(全音)
- みんなのオルガンピアノの本1(yamaha)
- バイエル
以上3つ!
それでは各教本について紹介していきます。
ピアノアドベンチャー導入編
最初に紹介するのはピアノアドベンチャーの導入編。
2018年に発売開始されたばかりのアメリカ系の教本です。
特に小3〜小4くらいの生徒さんにオススメです。
小3で始めた生徒さんに使用したところ、3ヶ月で1冊終わりそうなペースで進められました!
この教本のオススメポイントは…
ピアノアドベンチャーのオススメポイント
- 前半はプレリーディングなので、読譜がスムーズに進む
- 説明が丁寧で、1人でも練習を進められる
- 難易度や進度がちょうど良い
詳しく紹介していきます!
読譜がスムーズ
小5・6なら音符は少しやればすぐに覚えられると思いますが、小3・4だと生徒さんによって差があります。
ピアノアドベンチャーは前半にプレリーディングを取り入れていることで、五線譜を覚える前に、音符の動きと鍵盤・指の運びを一致させていくことができます。
プレリーディングについてはこちらの記事を参考にしてください!
説明が丁寧で、1人でも進められる
小3以上となると、保護者の方がレッスンい同伴しないことも多いですよね。
ということは、1人でレッスンの内容を理解し、1人で家で練習することになります。
お家の方に聞くのを恥ずかしがる年齢にもなっていきますし、1人で理解できるような説明が書かれているのは大きなポイントです。
また、説明がわかりやすいので、習っていないところもドンドン進めてきてくれます。
1人でここまで進めてきたよ!
という生徒さんも多いです!
難易度や進度がちょうど良い
小3、4の生徒さんは、一気に進みすぎると難しいし、簡単すぎるとつまらないし…一番難しい年頃だと思います。
ピアノアドベンチャーの難易度や進度は、難しすぎず簡単すぎず、ちょうど良い!
プレリーディングの最初は黒鍵のみを使った曲。
黒鍵の数はすぐ理解できるので、1回目のレッスンで6曲ぐらいは進められます。
そのあと9曲目にはドナルドおじさん、ドレミファソの鍵盤を覚えて6曲目には喜びの歌が弾けるようになります。
知っている曲も少しずつ出てくるので、達成感抜群!
1冊終わると、ト音記号のドレミファソ、ヘ音記号の低いド〜真ん中のドまで習えます。
みんなのオルガン・ピアノの本1
続いてはロングセラーのこちら。
言わずも知れた名教本ですが、大きな生徒さんにも使いやすいです。
この教本のオススメポイントは…
オルガンピアノの本のオススメポイント
- 音域が広く、一気に進める
- 親しみやすい曲が多い
- シリーズ通して使える
以上です!オルガンピアノについても詳しく紹介していきます!
音域が広く、一気に進める
オルガンピアノの本は何と言っても音域が広い!
ト音記号は低いラ〜高いレ。
ヘ音記号は低いド〜真ん中のレ。
ハ長調・ト長調・イ短調・ニ短調など、短調も含めて学べます。
両手交互奏から両手同時奏になり、簡単な伴奏も出てくるので、一冊で他の教本の2冊分ぐらい進めます。
親しみやすい曲が多い
ピアノアドベンチャーはアメリカ系の教本なので、曲目もポップなものが多いですが、オルガンピアノは日本人に馴染みやすい曲が多いです。
今まで聞いたことのあるような曲だと、どんな曲かも想像しやすいので大きな学年の生徒さんは取り組みやすいと思います。
シリーズ通して使える
オルガンピアノは1も良いのですが、そのあとの2、3、4もとてもオススメなんです!
特にオルガンピアノ3は調や和音、スケールも加わり、曲もバロック調の曲など多ジャンルになるので重宝しています。
ブルクミュラーへの移行もしやすいので、シリーズで使うのがオススメ。
バイエル
そして不動のピアノ教本、バイエル。
特に小5・6年生の高学年にオススメです。
定番の全音版から、こどもが見やすい大きな音符のものまで様々な種類が出ています。
実は、ピアノ講師を始めた時はバイエルなんて眼中にありませんでした。
途中入会してきた、とても情感豊かな演奏をする生徒さんがバイエルを使っていました。そこからバイエルに最注目しています。
さて、オススメポイントはこちらです!
バイエルのオススメポイント
- クラシック曲へ移行しやすい
- 反復学習によりしっかり定着する
- 1冊で楽典から奏法まで学べる
では、改めてバイエルについて見ていきましょう。
クラシック曲へ移行しやすい
バイエルは古典派のように、右手がメロディ、左手が伴奏の曲が多く、クラシック曲の基礎がしっかり学べます。
左手は様々な伴奏形に慣れることができ、右手は単旋律だけでなく3度のメロディも出てきます。
発表会にも役立ちます!
始めたばかりの高学年の生徒さんだと、発表会の曲にも悩みますよね。
簡単すぎると幼稚園生たちとおんなじような曲になってしまいますし、難しい曲を挑戦させて上手くいかなかった時は落ち込んでしまうだろうし…
右がメロディ・左が伴奏の曲に慣れていれば、発表会の曲の選曲もしやすいですよ!
反復学習によりしっかり定着する
バイエルは同じような曲が何曲も続くのが特徴です。
ハノンのように、似た曲調を反復して練習することで、学んだことがしっかり定着していきます。
冒頭は右手、左手を動かすバランスが良いのもオススメポイント。
12番〜14番のように、同じ音型を左右の手を変えて反復していくことも多いです。
初めのうちから、左手もたくさん動かしていくのは良いですよね!
1冊で楽典から奏法まで学べる
全音版など、1冊で完結するバイエルなら楽典や奏法まで一気に学べます。
調や和音、スケール、8分の6拍子系も出てきますし、装飾音符や16分音符、とにかくたくさん出てきます!
1冊にまとまっていれば、あとから復習しやすいのもメリット!
まとめ
小3〜高学年にオススメのピアノ教本
- ピアノアドベンチャー 導入編(全音)
- みんなのオルガンピアノの本1(yamaha)
- バイエル
今回はぴったりなものを見つけるのが少し難しい、小3以上の生徒さんへオススメなピアノ教本を紹介しました。
もちろん小さい子向けの本をどんどん飛ばして使うのもあり!
先生が教えやすく、そして生徒さんが学びやすいものを選んでみてください。
ぴったりなものが見つかりますように!