迷ったらこれ!ピアノ教本おすすめ3選
こんにちは!ピアニスト・ピアノ講師のばんちゃんです。
ピアノ教本ってたくさんありすぎて
何を使えばいいかわからない…
凄まじい数の導入教材から、何が良いのか探すのは大変ですよね。
ピアノ講師を始めた時に1番に悩むことだと思います。
実は、私も様々な導入教材を利用しましたが、主に使う導入教材が3冊に絞られてきました。
これから、新米ピアノ講師の方に迷ったら使って欲しい、オススメの3冊を紹介します。
この記事を読めば、ピアノを教える事が不安な新米ピアノ講師さんでも、教えやすいピアノ導入教材を見つける事ができますよ。
迷ったらこれ!ピアノ教本おすすめ3選
様々な教材を使用してみて、自信を持っておすすめできるのはこの3種類です。
オススメピアノ教本3選
- 新版 みんなのオルガン・ピアノの本1(yamaha)
- ぴあのどりーむ1(学研)
- ピアノランド1(音楽之友社)
この3種類について、おすすめポイントと注意点含めて紹介していきます。
新版 みんなのオルガン・ピアノ の本1(yamaha)
まずご紹介するのはこちら。おなじみのみんなのオルガン・ピアノの本。
1957年に出版され、長年定番の導入教材として使われています。なんといっても使いやすさナンバー1!この本1冊で読譜、リズム、音楽記号、連弾によるアンサンブルなどを一気に学べるオールマイティな一冊です。
おすすめポイント
オルガンピアノの本のおすすめポイントはこちら!
- 冒頭の導入ページの充実
- f、pやダ・カーポなどの音楽記号が豊富
- 音楽性豊かな曲に加え、有名曲も掲載
- 講師用の連弾譜がある
導入ページがとにかく助かる
冒頭に指番号や、習う音の一覧、音の階段の絵などが掲載。レッスンが進んでも、冒頭に戻れば簡単に復習することができるので重宝しています!
音楽性豊かになる要素たくさん!
音楽性豊かな曲が多く、短調の曲も出てきます。導入期は曲が単調になりがちですが、講師の連弾譜があるので楽しんで演奏してれますよ。また、fやpなどの音楽記号が早い段階から出てくるので、音楽記号を学びながら表現力を養うことができます。
まさに1冊で様々な事が学べる、オールマイティな教本です。
注意点
オールマイティで使いやすいオルガンピアノの本ですが、注意点は以下の通りです。
- 音域が広い
- 両手奏から始まる
- 進度が早い
この3点です。
まず習う音域が他の教材に比べかなり広いです。右手は高いレ、左手は低いラまで出てきます。ちなみに、後ほど紹介するぴあのどりーむは、中央のドを中心に、右手はミ、左手はラまで。オルガンピアノはかなり広い事がわかりますね。
その広い音域に対して、冒頭はゆっくりと少しずつ進んでいきますが、後半はかなり進度が早くなります。
併用教材を組み合わせることで解決できます。
ぴあのどりーむ 1(学研)
こちらも長年愛されているピアノ導入教材です。
ゆっくりとした進度が特徴。着実に学んだことを身につけさせたい時にはもってこい!挿絵も可愛く、生徒に選ばれる率No. 1です。
おすすめポイント
ぴあのどりーむのおすすめポイントはこちら。
- 緩やかな進度で学んだ事が着実に積み重なる
- 美しい旋律の曲が多い
- 講師用の連弾譜がある
- シリーズが豊富
- 絵本のようなイラストで曲をイメージしやすい
イメージが湧くイラスト
ぴあのどりーむといえば、絵本のように美しいイラスト。丸々1ページが絵になっていることもあります。小さな子でも曲のイメージが湧きやすく、子供達も絵に興味津々なのでコミュニケーションをとる材料になりますよ。
着実に身につけさせたい時にはもってこい!
進度が緩やかなのも大きな特徴の1つ。一つ新しい音が出てくると、新たな音を使った曲が3曲以上は続きます。同じ音ばかりの曲になりますが、3拍子の揺れるような曲から短調の曲、講師との連弾もあるので音楽性豊かに学び進められました。
ぴあのどりーむシリーズは8巻まで。ワークやレパートリー(曲集)もあり、シリーズが豊富です。
注意点
ぴあのどりーむを使用する際の注意点はこちらです。
- 進度がゆっくりすぎる
- シリーズが長すぎる
この2点です。
進度がゆっくりなので、生徒さんによっては曲が簡単すぎる場合もあります。宿題を多くしたり、飛ばしたりして対応しています。また、どりーむだけでは物足りないので、バーナムやギロック、うたとピアノの絵本など、必ず併用教材を使用するようにしています。
シリーズ全8巻を使用しても良いですが、私は4巻まで進んだら、オルガンピアノの本4やバスティンベーシック2か3、ブルグミュラーなどに進んでいます。
ピアノランド1(音楽之友社)
ピアノランドも人気の教材の一つ。
2021年に30周年を迎えた、歴史ある1冊です。
実は、私も最近改めてピアノランドの良さに気づいて、よく使用するようになりました。
おすすめポイント
さて、改めて良いなと感じたオススメポイントはこちら。
- 左右の交代がわかりやすい
- 指番号が書いていない
- 伴奏がおしゃれ
- 歌が童謡風で馴染みやすい
生徒がつまづきやすい左右の交代
導入教材のほとんどが、両手交互奏。慣れない楽譜を読みながら、指を動かし、しかも手を交代するのは、生徒さんにとってかなり難しいです。ピアノランドは、右4回→左4回、右2回→左2回など、交代がわかりやすいのが特徴です。
指番号≠ドレミ
生徒さんが、「1の指がド、2の指がレ」と覚えてしまったことはありませんか?導入教材はしばらく同じ鍵盤を使い続けます。その結果、生徒さんは、読みにくい五線上の音符を読まずに、指番号を見て指を動かしてしまうように…!ピアノランドは基本的に指番号が書かれていません。指番号が書かれていないことで、しっかり音符を読んでくれるようになります!
注意点
とても使い勝手の良いピアノランドの注意点は…
- 説明がない
- 8分の6拍子が出てくる
こちらです。
説明がない
ピアノランドには、読譜やリズムの説明が一切ありません。ピアノランドには『プレピアノランド』というピアノランドの準備段階の教材があります。プレピアノランドに説明があるため、ピアノランドに説明がないのでしょう。プレピアノランドを併用するか、先生自身でフォローしてあげる必要があります。
8分の6拍子が出てくる
導入教材には珍しく8分の6拍子が出てきます。教える側は難しそうと感じますが、小さな子はリズムが得意!小学生になると「難しそう…」となることが多いので、小さなうちから8分の6拍子に慣れていた方が楽ちんです。
まとめ
迷ったら使ってほしいピアノ教本
- 新版 みんなのオルガン・ピアノの本1(yamaha)
- ぴあのどりーむ1(学研)
- ピアノランド1(音楽之友社)
講師4年目でたどり着いたのがこの3冊です。
私も色々使ってみて、教材研究しながらたどり着きました。
まずはこの3冊から研究してみて、あなたにぴったりな教材を見つけてみてくださいね!
“迷ったらこれ!ピアノ教本おすすめ3選” に対して2件のコメントがあります。